14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜
‥あ‥まずいこと聞いちゃったかな‥


って思って、なんて返そうか考えていたら、


「そんな深刻な顔すんなよ〜〜


むしろ登らなくて済んでラッキーって感じだし!」


と、とびっきりの笑顔で健ちゃんに言われた。


いつものまぶしいほどキラキラしている笑顔で言われたから、


私はすっかり安心しちゃって、

「いいなー私もサボりたい!」


なんて無神経なことを言っちゃったんだよね。


健ちゃんは登りたくなくて、登らなかったわけじゃないのに。



「サボりじゃないし!」


って笑いながら言った健ちゃんの気持ちなんて、全然考えられなくて、


笑ってくれてるから大丈夫、なんて思った私はまだまだ子供で、



自分の言葉が人を傷つけているなんてことにも気づかなかった。





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