14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜
七瀬がトイレに行ってる間に同じ班で割と仲のいい子が私に、

「‥津田大丈夫?‥七瀬も大変そうだけど、津田もあんまり無理しないでね」と声をかけてくれた。


「うん、大丈夫」っていう一言が言えなくて、

つい「‥大丈夫じゃないかも‥」と本音を言ってしまった。

「‥もう‥無理かもしれない‥どうしたらいいのかわかんないし‥

‥健ちゃんはそっけないし、何考えてるかわかんないし‥

‥私のことも嫌いなのかもしれない‥」

こみ上げる言葉と一緒に涙が溢れ出てきて、声をかけてくれた子も慌てながら、ひたすら背中をさすってくれた。


この時、本当は誰にも言えなかった不安を誰かに言いたかったんだと思う。

もう1人じゃ抱えきれないくらい大きな不安になってたのかな。

< 93 / 108 >

この作品をシェア

pagetop