14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜
私が泣いてることに気づいた周りのクラスメイトが次第に集まってきて、

同じ部屋だった子が6、7人、「大丈夫?」「泣いてもいいんだよ」と声をかけてくれて、

ずっと涙が止まらない私を慰め続けてくれた。

その中には、今までそんなに話したことない子もいて、


周りのみんなが自分が思ってた以上に、優しいことを痛感した。

5分近くして、七瀬がトイレから戻ってきた。

私が泣いているのを見て周りに何が起きたのか確認して、私に「大丈夫?」とだけ声をかけたが、


その顔はなんというか、引きつっていて、いろんな感情を持った複雑な表情をしていた。

今思うと、「なんで津田こんなとこで泣いてるの?」「私だって泣きたいし」と思っていたようにも感じ取れるけど、


その時の私は自分のことで精一杯で、七瀬の気持ちまで頭が回っていなかった。


< 94 / 108 >

この作品をシェア

pagetop