14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜
受信ボタンをおして、電話に出ると

「もしも〜し、風子ちゃんもう体調大丈夫ー?」

とみりあの声が聞こえてきた。

私のことを下の名前で呼ぶのはみりあくらいだった。

「うん!もう大丈夫だよ!めっちゃ元気!笑」

「そっか!よかったー!

今日来なかったからめっちゃ心配したよ〜!

健ちゃんたちも、津田大丈夫かなー?って気にしてたし!」


思いがけず健ちゃんの名前が出たことに動揺する。


健ちゃんだけじゃなくて、みんなも、って意味だって分かってるのに、

そんなささいなことにもちょっと嬉しくなったりする。


動揺を隠しながら

「‥ありがとね〜〜!もう体調良くなったから、明日はちゃんと学校行くねー!」

と返事した。

「うん!待ってる!

‥あっ、でね、電話したのは‥言わなきゃいけないことがあって‥」


だんだん言いづらそうに小さくなったみりあの声を聞いて、なんとなくいやな予感がした。



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