未来郵便 〜15年越しのラブレター〜
◇◇
「やった!同じクラスだ!」
桜咲く4月。
晴れて中学生になった私は新しい制服と満開の桜、そしてこれから始まる中学校ライフに心を躍らせながら、掲示板に張り出されたクラス発表を見て声を上げた。
一年3組に並ぶ私と花梨の名前。
中学は二つの小学校が合わさるため、生徒数は小学校の倍。
流石に同じクラスになるのは無理だろうと半分諦めていたんだけど、まさか花梨と同じクラスになれるなんて……っ!
こんな嬉しいこと、叫ばずにはいられないでしょう‼︎
「あーハイハイ。嬉しいのはわかるけど、ちょっと声抑えようか」
花梨は私の高過ぎるテンションに若干引き気味だけど、私の目は誤魔化せない。
花梨だって嬉しいんだ。
口元も目元もゆるゆるに緩みっぱなし。
それを見て更に調子に乗った私は花梨を肘で突つくと、「素直じゃないんだから」とニヤリ笑った。
「それはそうと……葉山いないな」
見渡す限り制服ピカピカの新入生。
二、三年生の姿はどこにもない。
「そりゃそうでしょ。在校生はとっくに登校時間過ぎてるんだから」
「そっか…久しぶりに会えると思ったのに残念だな……」
今日は入学式だ。
新入生の初登校時間は在校生より少し遅い。
在校生は普段通りに登校して、今はホームルーム中。
三年の葉山がこの時間に外にいるはずがない。
「やった!同じクラスだ!」
桜咲く4月。
晴れて中学生になった私は新しい制服と満開の桜、そしてこれから始まる中学校ライフに心を躍らせながら、掲示板に張り出されたクラス発表を見て声を上げた。
一年3組に並ぶ私と花梨の名前。
中学は二つの小学校が合わさるため、生徒数は小学校の倍。
流石に同じクラスになるのは無理だろうと半分諦めていたんだけど、まさか花梨と同じクラスになれるなんて……っ!
こんな嬉しいこと、叫ばずにはいられないでしょう‼︎
「あーハイハイ。嬉しいのはわかるけど、ちょっと声抑えようか」
花梨は私の高過ぎるテンションに若干引き気味だけど、私の目は誤魔化せない。
花梨だって嬉しいんだ。
口元も目元もゆるゆるに緩みっぱなし。
それを見て更に調子に乗った私は花梨を肘で突つくと、「素直じゃないんだから」とニヤリ笑った。
「それはそうと……葉山いないな」
見渡す限り制服ピカピカの新入生。
二、三年生の姿はどこにもない。
「そりゃそうでしょ。在校生はとっくに登校時間過ぎてるんだから」
「そっか…久しぶりに会えると思ったのに残念だな……」
今日は入学式だ。
新入生の初登校時間は在校生より少し遅い。
在校生は普段通りに登校して、今はホームルーム中。
三年の葉山がこの時間に外にいるはずがない。