未来郵便 〜15年越しのラブレター〜
ーーーーこれは運命なのか、それとも必然なのか。
私は今、目の前で起こっている現実に言葉を失っている。
まさかこんな事が起きるなんて。
誰が想像出来る?
中一の冬、けじめの手紙を送ってからだいぶ月日が経った。
中学高校を卒業し、東京の大学に進学。
そのまま東京で就職しようと死に物狂いで就活して、奇跡としか思えないほどの大企業に内定を貰った。
それからは大学は違えど、毎日のように花梨と遊び回って残りの学生生活を満喫。
そして、春。
入社式の翌日、配属された営業一課に足を踏み入れた瞬間に目の前の光景に言葉を失ったのだ。
「葉山……?と、細井?」
どうして二人がここにいるの?
これは夢?
まさか私、中学の頃と社会人になった今を融合させてリアルな夢を見ちゃってるとか?
「おっ!新人二人、来たな!」
陽気に笑う先輩社員の声に、三人の止まっていた時間が再び動き始めた。
「営業一課課長の平野だ。で、こいつが主任の葉山」
「本日より営業一課に配属になりました細井駿平です。宜しくお願いします」
「同じく西條綾音です。宜しくお願いします」
動揺して声が上擦りながらも何とか細井に続いて挨拶すると、平野課長が「おい、葉山。どうした?」とぼーっとしてる葉山に声を掛けた。
「っ、ああ…すみません」
「おいおい、珍しいな。お前がぼーっとするなんて」
ハッと我に返る葉山。
こんな偶然に直面したんだもん。
葉山の反応は正常だと思う。
私は今、目の前で起こっている現実に言葉を失っている。
まさかこんな事が起きるなんて。
誰が想像出来る?
中一の冬、けじめの手紙を送ってからだいぶ月日が経った。
中学高校を卒業し、東京の大学に進学。
そのまま東京で就職しようと死に物狂いで就活して、奇跡としか思えないほどの大企業に内定を貰った。
それからは大学は違えど、毎日のように花梨と遊び回って残りの学生生活を満喫。
そして、春。
入社式の翌日、配属された営業一課に足を踏み入れた瞬間に目の前の光景に言葉を失ったのだ。
「葉山……?と、細井?」
どうして二人がここにいるの?
これは夢?
まさか私、中学の頃と社会人になった今を融合させてリアルな夢を見ちゃってるとか?
「おっ!新人二人、来たな!」
陽気に笑う先輩社員の声に、三人の止まっていた時間が再び動き始めた。
「営業一課課長の平野だ。で、こいつが主任の葉山」
「本日より営業一課に配属になりました細井駿平です。宜しくお願いします」
「同じく西條綾音です。宜しくお願いします」
動揺して声が上擦りながらも何とか細井に続いて挨拶すると、平野課長が「おい、葉山。どうした?」とぼーっとしてる葉山に声を掛けた。
「っ、ああ…すみません」
「おいおい、珍しいな。お前がぼーっとするなんて」
ハッと我に返る葉山。
こんな偶然に直面したんだもん。
葉山の反応は正常だと思う。