狼少年、拾いました。
恐る恐る近付いてみる。
「どうした?」
後ろから付いてくるスティーヌ。
近くに寄って見ると、それはいつか本で見たような刃物の先だった。
縁は薄く鋭利で、下手に触れたら指が切れてしまいそうだ。
それにかなり大きい。
自分の手のひら程もある刃物など見るのは初めてだった。
「物騒なものが落ちているな。」
その刃先にはところどころ赤黒いシミがこびりつき、その上には蟻がたかっている。
「血が、付いてるわ。」
何か……いやもしかしたら誰かを斬った証拠だ。
「匂いからして人間の血だな。」
「どうした?」
後ろから付いてくるスティーヌ。
近くに寄って見ると、それはいつか本で見たような刃物の先だった。
縁は薄く鋭利で、下手に触れたら指が切れてしまいそうだ。
それにかなり大きい。
自分の手のひら程もある刃物など見るのは初めてだった。
「物騒なものが落ちているな。」
その刃先にはところどころ赤黒いシミがこびりつき、その上には蟻がたかっている。
「血が、付いてるわ。」
何か……いやもしかしたら誰かを斬った証拠だ。
「匂いからして人間の血だな。」