大女優の祖母、そして、人気絶頂の女優を妹に持つ主人公。そんな彼女は昔から、コンプレックスを持っていた。それは、諦め受け入れることで自分自身で乗り越えてきた。
そんな中、突然、祖母の願いによりお見合いをすることとなる。
初めに出会った印象は最悪。それからいい方向へと進むようには見えない関係。だけど、諦める性格とそれと同時に受け入れる性格が相まって、それはどんどんとなぜか二人の関係が深まっていく。
自分では乗り越えていたと思っていたコンプレックス。だけど、心の奥底では消えていないその種。その種を超えるような深い愛。そして、そこに願いをかけた祖母の温かい想い。
読み終わった後にすごく温かくなる作品でした。