LOVE物語3
遥香の手術は、次の日に行われた。
手術は、10時間にも及ぶ大手術だった。
なんとか、遥香の身体はもってくれた。
出血は多かったけど、無事に手術は終わった。
さすが親父だ。
「親父…。ありがとう。」
「まだ、お礼は早いよ。遥香ちゃんが目覚めるまで傍にいてあげなさい。」
「分かった。」
「近藤さん、山城さん。遅くまで付き合ってくれてありがとう。2人はもうあがりな。」
「いえ。私はここで遥香ちゃんが目を覚ますまで待ってます。」
「小児科の方は、ほかの担当医師に任せてあるので明日まではここにいられます。」
「遥香ちゃんは、幸せだな。こんなにたくさんの人に囲まれて。」
「大翔君、千尋ちゃん。忙しい中来てくれてありがとう。」
俺は、2人がここに来てくれていたことに深く感謝をした。
「いえ。遥香は、大切な親友なので。」
「俺達も、遥香が目を覚ますまではここにいます。」
「ありがとう。だけど、ちゃんと寝ておきな。仮眠室があるから、今日はそこで眠っていいよ。」
「私、仮眠室整えて来ますね。」
「あ、ありがとう。」
そう言ってくれたのは近藤さん。
それから、遥香は目を覚ますことなく一夜が過ぎた。