LOVE物語3
ーside尊ー
医学生の診察に付き添っていると、PHSが鳴った。
急いで出ると、相手は朝陽だった。
朝陽の、最初の声に嫌な予感がよぎった。
「朝陽、遥香に何かあったか?」
「尊、遥香ちゃんが危ない。今すぐに来てくれ!」
「分かった。すぐに行く。」
俺は、急いで遥香のいる処置室へと向かった。
遥香の、PaO2の値は著しく低く危ない状態だった。
「遥香!!」
「朝陽、どうしてこんなことに。」
「それが、俺にも分からない。見つけた時は、もうこんな状態だったんだ。悪かった。」
俺と朝陽は、急いで処置を行った。
少しずつ、遥香の呼吸が落ち着いていって、口唇のチアノーゼもなくなってきた。
「少しでも、遅れていたら後遺症が残っていたかもしれないな。
酸欠状態になっていた時間が、短くて良かったよ。」
「ありがとう、早く遥香を見つけてくれて。」
「いいよ。それより、遥香ちゃんが目を覚ましたら、何が起きたのかちゃんと聞こう。」
「あぁ。」
それから、遥香は目を覚ますことなく夜を迎えた。
21時を回った頃、遥香は目を覚ました。
「尊…」
「遥香!?
大丈夫か?苦しくない?」
俺の言葉に、遥香は頷いた。
「良かった…。ほんとに良かった。」
「帆乃華さんは?
私、帆乃華さんの所行かないと!」
遥香は、そう言ってベッドから出ようとした。
「遥香!
今は、ゆっくり休んで。
一時は、危ない状態だったんだからな。」
もう1度、遥香をベッドに寝かせた。
「尊、遥香ちゃんは起きた?」
「あ、朝陽。
無事に目を覚ましたよ。」
「良かった!」
「なぁ、遥香。ひどい発作が起きて危ない状態になったんだけど、一体なにがあったんだ?」
遥香は、下を向き何かを考えていた。
しばらく、沈黙がありようやく遥香は、口を開いた。
「尊、私帆乃華さんを助けられる自信がない。
帆乃華さんは、過去の私に似てる。」
「過去の、遥香に?」
「うん。
帆乃華さんは、心が不安定になると煙草を吸うでしょ?
私は、リスカしてたの。
心が不安定になると、毎回この世からいなくなることばかり考えて、リスカして楽になってたの。
だから、何となく私に似てるのかなって…。
帆乃華さん、何が不安に感じてるのかな…。」
「遥香。」
「遥香ちゃん。
真白さんは、どうしても乗り越えられない事があるんだ。
何に、真白さんが悩んでいるのかは俺たち医者にも分からない。
でも、お母さんに関することなのは分かる。」
「朝陽先生は、何があったのか聞いたことあるの?」
医学生の診察に付き添っていると、PHSが鳴った。
急いで出ると、相手は朝陽だった。
朝陽の、最初の声に嫌な予感がよぎった。
「朝陽、遥香に何かあったか?」
「尊、遥香ちゃんが危ない。今すぐに来てくれ!」
「分かった。すぐに行く。」
俺は、急いで遥香のいる処置室へと向かった。
遥香の、PaO2の値は著しく低く危ない状態だった。
「遥香!!」
「朝陽、どうしてこんなことに。」
「それが、俺にも分からない。見つけた時は、もうこんな状態だったんだ。悪かった。」
俺と朝陽は、急いで処置を行った。
少しずつ、遥香の呼吸が落ち着いていって、口唇のチアノーゼもなくなってきた。
「少しでも、遅れていたら後遺症が残っていたかもしれないな。
酸欠状態になっていた時間が、短くて良かったよ。」
「ありがとう、早く遥香を見つけてくれて。」
「いいよ。それより、遥香ちゃんが目を覚ましたら、何が起きたのかちゃんと聞こう。」
「あぁ。」
それから、遥香は目を覚ますことなく夜を迎えた。
21時を回った頃、遥香は目を覚ました。
「尊…」
「遥香!?
大丈夫か?苦しくない?」
俺の言葉に、遥香は頷いた。
「良かった…。ほんとに良かった。」
「帆乃華さんは?
私、帆乃華さんの所行かないと!」
遥香は、そう言ってベッドから出ようとした。
「遥香!
今は、ゆっくり休んで。
一時は、危ない状態だったんだからな。」
もう1度、遥香をベッドに寝かせた。
「尊、遥香ちゃんは起きた?」
「あ、朝陽。
無事に目を覚ましたよ。」
「良かった!」
「なぁ、遥香。ひどい発作が起きて危ない状態になったんだけど、一体なにがあったんだ?」
遥香は、下を向き何かを考えていた。
しばらく、沈黙がありようやく遥香は、口を開いた。
「尊、私帆乃華さんを助けられる自信がない。
帆乃華さんは、過去の私に似てる。」
「過去の、遥香に?」
「うん。
帆乃華さんは、心が不安定になると煙草を吸うでしょ?
私は、リスカしてたの。
心が不安定になると、毎回この世からいなくなることばかり考えて、リスカして楽になってたの。
だから、何となく私に似てるのかなって…。
帆乃華さん、何が不安に感じてるのかな…。」
「遥香。」
「遥香ちゃん。
真白さんは、どうしても乗り越えられない事があるんだ。
何に、真白さんが悩んでいるのかは俺たち医者にも分からない。
でも、お母さんに関することなのは分かる。」
「朝陽先生は、何があったのか聞いたことあるの?」