LOVE物語3
ーside遥香ー
私は、妙な物音に目を覚ました。
携帯の電源をつけ、時間を見ると2時半を示していた。
こんな真夜中に誰かが、こっちに近づいてくる。
その怖さに、私は尊を起こした。
「尊…尊起きて!」
「遥香?どうした!?」
尊が、私の肩を掴んだ。
無理もない。
私が大体尊を起こすのは、苦しい時だから。
「どこか、苦しいのか?」
「ごめん、違うの。
なんか、変な音がするから。」
「ちょっと、見てくるから遥香はここで待ってて。」
「嫌。」
私は、1人になりたくなくて、椅子から離れた尊の白衣を掴んだ。
「遥香。」
「私を、1人にしないで。」
「分かった。
大丈夫だから、ちょっと明かりだけ付けるな。」
尊はそう言うと、病室の電気を付けた。
その明かりに、尊のお父さんも目を覚ました。
「遥香ちゃん、どうかした?」
「あ、お父さん。
さっきから、変な音がして…。」
「親父、俺廊下見てくるから遥香のことお願いしてもいい?」
「俺が見てくるから、尊は遥香の傍にいてあげなさい。」
そう言うと、お父さんは私の頭を撫でてから廊下を出た。
「真白さん!?」
私は、廊下に響き渡ったお父さんの声に急いで廊下に出た。
「帆乃華さん!?」
「遥香ちゃん、私ねこれから1人で生きていこうと思うの。
その前に、私決着つけに来たの。」
決着?
決着って、何に対して?
「私ね、あなたをどうしてもって言った時、最初は遥香ちゃんなら、何か私にヒントをくれるかもしれないってたしかに期待してた。
でもね、そんなことなかった。
あなたの生き生きした姿を見ると、
幸せそうなあなたを見る度に、私はずっと苦しかった。
同じような環境で、育ってきたくせにって。
この子は、普通に笑えてるのにどうして私はこんなに苦しい思いをしないといけないのって。
だから、あなたにも味合わせてあげる。
私と、同じ目に合えばいいのよ。」
そう言って、真白さんは隠し持っていた煙草を口にした。
「ねぇ、何本でも煙草つけてあげる。
あんたなんて、死んじゃえばいいのよ!」
帆乃華さんは、全ての煙草に火を付けた。
「やめろ!」
帆乃華さんは、尊の声も聞こえていなかった。
尊は、下手に止めることができなかった。
精神病を患った患者さんは、下手に刺激すると余計に気持ちが上がって、手に負えなくなる。
だけど、止めないと。
帆乃華さんが、苦しむだけだよ。
私は、妙な物音に目を覚ました。
携帯の電源をつけ、時間を見ると2時半を示していた。
こんな真夜中に誰かが、こっちに近づいてくる。
その怖さに、私は尊を起こした。
「尊…尊起きて!」
「遥香?どうした!?」
尊が、私の肩を掴んだ。
無理もない。
私が大体尊を起こすのは、苦しい時だから。
「どこか、苦しいのか?」
「ごめん、違うの。
なんか、変な音がするから。」
「ちょっと、見てくるから遥香はここで待ってて。」
「嫌。」
私は、1人になりたくなくて、椅子から離れた尊の白衣を掴んだ。
「遥香。」
「私を、1人にしないで。」
「分かった。
大丈夫だから、ちょっと明かりだけ付けるな。」
尊はそう言うと、病室の電気を付けた。
その明かりに、尊のお父さんも目を覚ました。
「遥香ちゃん、どうかした?」
「あ、お父さん。
さっきから、変な音がして…。」
「親父、俺廊下見てくるから遥香のことお願いしてもいい?」
「俺が見てくるから、尊は遥香の傍にいてあげなさい。」
そう言うと、お父さんは私の頭を撫でてから廊下を出た。
「真白さん!?」
私は、廊下に響き渡ったお父さんの声に急いで廊下に出た。
「帆乃華さん!?」
「遥香ちゃん、私ねこれから1人で生きていこうと思うの。
その前に、私決着つけに来たの。」
決着?
決着って、何に対して?
「私ね、あなたをどうしてもって言った時、最初は遥香ちゃんなら、何か私にヒントをくれるかもしれないってたしかに期待してた。
でもね、そんなことなかった。
あなたの生き生きした姿を見ると、
幸せそうなあなたを見る度に、私はずっと苦しかった。
同じような環境で、育ってきたくせにって。
この子は、普通に笑えてるのにどうして私はこんなに苦しい思いをしないといけないのって。
だから、あなたにも味合わせてあげる。
私と、同じ目に合えばいいのよ。」
そう言って、真白さんは隠し持っていた煙草を口にした。
「ねぇ、何本でも煙草つけてあげる。
あんたなんて、死んじゃえばいいのよ!」
帆乃華さんは、全ての煙草に火を付けた。
「やめろ!」
帆乃華さんは、尊の声も聞こえていなかった。
尊は、下手に止めることができなかった。
精神病を患った患者さんは、下手に刺激すると余計に気持ちが上がって、手に負えなくなる。
だけど、止めないと。
帆乃華さんが、苦しむだけだよ。