コミュ障なんです!
*
それから、一週間。
神谷さんと川西さんから進捗連絡がないので、スケジュールの見直しができない。
相手がしてこないのならば、リーダーとしては自分から聞かなきゃいけない。
今まで話しかけるのも怖くてなんとなく逃げていたけど、今日こそはと勇気を出した。
「神谷さん、進捗どうですか? どこか困っているところあります?」
神谷さんはキーボードをたたいていた手を止め、怪訝そうに私を見上げる。
「いえ? ちょっと遅れているけれど最終的には終わらせるから」
「そうですか」
それ以上、どうやって細かく聞いたらいいのかわからない。
つくづく、仕事をしているとコミュニケーション能力ってのは必要になるんだなって思う。
「えっと、川西さんは、できたところまで見せてもらえますか?」
「……はい、どうぞ」
川西さんのは一からの作業なので、部品化作業の神谷さんよりは相談する内容も多いし、こまめにチェックしているつもりだ。
プリントアウトしたものをもらい、上から目を通していると単純なスペルミスが見つかったりする。
使用テストで拾えるものなんだけど、見つけてしまったからにはと蛍光ペンでチェックして、さらに今後のプログラムの組み立て方みたいなのを書いて渡すと、大きくため息をつかれた。
「はーい。直します」
ため息をつきながらそういい、ぼそっと神谷さんに向かって小声でいうのが耳に入ってくる。
それから、一週間。
神谷さんと川西さんから進捗連絡がないので、スケジュールの見直しができない。
相手がしてこないのならば、リーダーとしては自分から聞かなきゃいけない。
今まで話しかけるのも怖くてなんとなく逃げていたけど、今日こそはと勇気を出した。
「神谷さん、進捗どうですか? どこか困っているところあります?」
神谷さんはキーボードをたたいていた手を止め、怪訝そうに私を見上げる。
「いえ? ちょっと遅れているけれど最終的には終わらせるから」
「そうですか」
それ以上、どうやって細かく聞いたらいいのかわからない。
つくづく、仕事をしているとコミュニケーション能力ってのは必要になるんだなって思う。
「えっと、川西さんは、できたところまで見せてもらえますか?」
「……はい、どうぞ」
川西さんのは一からの作業なので、部品化作業の神谷さんよりは相談する内容も多いし、こまめにチェックしているつもりだ。
プリントアウトしたものをもらい、上から目を通していると単純なスペルミスが見つかったりする。
使用テストで拾えるものなんだけど、見つけてしまったからにはと蛍光ペンでチェックして、さらに今後のプログラムの組み立て方みたいなのを書いて渡すと、大きくため息をつかれた。
「はーい。直します」
ため息をつきながらそういい、ぼそっと神谷さんに向かって小声でいうのが耳に入ってくる。