コミュ障なんです!
*
「うわああああっ」
男の野太い雄たけびで目覚める朝。
……ん? なんで男の声?
と思って起き上がって、離れた場所で毛布にくるまれたままの永屋さんを発見した。
あ、そうだ。昨日は酔っぱらって寝こけたこの人を連れてきたんだっけ。
彼は自分の服が昨日のままなことを確認した後、辺りを見回して、ベッドにいる私を発見する。
「わ、和賀さん?」
「おはようございます」
慌てまくって目を右往左往させている永屋さん。
いや、落ち着いてください。私は悪いことしてませんよ。
「ここどこ? 俺」
「覚えていませんか。酔っぱらって寝てしまったんですよ。永屋さん」
「マジで」
「家分からなかったので連れてきただけで、何もしてません。そんなおびえないでください。服も昨日のままでしょう?」
私が襲ったみたいになってるじゃないの。失礼な。
永屋さんはもう一度辺りをきょろきょろしながら、私をまじまじと見た。
「和賀さんはパジャマ……」
「あっ、見ないでくださいよ。私が自分の部屋でどんな格好で寝てもいいじゃないですか」
「いや、ごめん。そういう意味じゃなくて。俺、悪いことしてないよね」
「してたらそんな遠くには寝てないんじゃないですか」
パジャマ姿を見られるのは恥ずかしいので、布団で体を隠しながら返事をすると、ホッとした様子の永屋さんが今度はいきなり笑い出した。
「うわああああっ」
男の野太い雄たけびで目覚める朝。
……ん? なんで男の声?
と思って起き上がって、離れた場所で毛布にくるまれたままの永屋さんを発見した。
あ、そうだ。昨日は酔っぱらって寝こけたこの人を連れてきたんだっけ。
彼は自分の服が昨日のままなことを確認した後、辺りを見回して、ベッドにいる私を発見する。
「わ、和賀さん?」
「おはようございます」
慌てまくって目を右往左往させている永屋さん。
いや、落ち着いてください。私は悪いことしてませんよ。
「ここどこ? 俺」
「覚えていませんか。酔っぱらって寝てしまったんですよ。永屋さん」
「マジで」
「家分からなかったので連れてきただけで、何もしてません。そんなおびえないでください。服も昨日のままでしょう?」
私が襲ったみたいになってるじゃないの。失礼な。
永屋さんはもう一度辺りをきょろきょろしながら、私をまじまじと見た。
「和賀さんはパジャマ……」
「あっ、見ないでくださいよ。私が自分の部屋でどんな格好で寝てもいいじゃないですか」
「いや、ごめん。そういう意味じゃなくて。俺、悪いことしてないよね」
「してたらそんな遠くには寝てないんじゃないですか」
パジャマ姿を見られるのは恥ずかしいので、布団で体を隠しながら返事をすると、ホッとした様子の永屋さんが今度はいきなり笑い出した。