野球少年が恋をした【短】



「…うるせぇよ。」





そっけなく返事をしてオレは再びグランドに目を向けた。








今日は練習試合の日。





1年生の中で唯一ベンチ入りを許されたオレと広大は、バッターボックスに立つ先輩を眺めた。












3アウトになり、オレはグローブをとってグランドに向かおうとした。








「…優志!」







広大が、オレを名前で呼んだ。









目が、真剣だ。










< 27 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop