俺たちは確かに青春している
すると、突然、絞り出したかのように

「貴ちゃんのバカ。最低。大嫌い。」

という、怒りにも似た苦痛の叫びというか、呟き…

この台詞。聞いた貴斗は、泣きそうだ。

再び、走り出した彼女を見て、

「追いかけなきゃ、永井さん。」

そう言って、貴斗は、走る。

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