ヤミガラスの災い
またあの歌が聞こえた

俺「なんでこんなことをしたんだ?」と歌に

問う。


「私の勝手でしょー♪」


俺「ホントだな 勝手すぎるわ なんで顔よく知らない相手を殺してるんだよ!」

「ふっふっごめんね 知ってる人なの 」

俺「どういう意味だ」

「そのままの意味よ?」

俺「まさか…」

「そうよ。ママが残してくれたの 名前を」

ここで一つ理解した
俺「お前の親はそんなにあの人らを嫌ってたんだな」

「当たり前だろ?」

急に人格が変わった

「あっ笑ごめんごめん」

俺「もうひとつ聞きたい。いつも歌ってる歌あれはどんな意味があるんだ」

「七つの子 七歳の子 七人の子 ふっふっまだわからないの?」

俺「…あっそういうことか」

俺は大きな勘違いをしてた

大人が手を貸してるという説

この説はもう消えたんだ

なぜなら「七人の子供」による犯行なのだから
でも誰の子供で誰の命令で動いてるんだ…

俺「なんでそんなヒントを残してるんだ?」

「止めてくれる人がいないのは悲しいから」

その声どこか寂しいようだった…

そして、静かに闇の中に

スゥーと声はかき消えていったのだ
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