ヤミガラスの災い
二つの事件が厄介なのは

子供の動機はわかるが

大人の方の動機が分からないことだ

俺「動機がない」
…動機がないのに事を起こすだろうか?

んー?

まてよ…

俺「動機がないのではなく動機があるんだ…なるほど… そういうことか!」
犯人は動機となるものを作ったんだ
なんのために?庇うためにか!
そしてここでもうひとつ分かったことがある。

犯人が考えたことを…

俺「事件の拡散捜査の拡散つまり隠れて手助けしてたわけか でも捜査の拡散はわかるが、なぜ事件の拡散もしてるのか」

その時あの歌ってる子の言葉を思い出した
「止めてくれる人がいないのは悲しいから」
そうか。

だから子供たちと全く違ったんだ

犯人は「大人」だから

俺「つまり俺が言いたいことは…子供たちを止めてもらうために事件を大きくしたということ」

刑事「なんですって?!それほんとっすか!」

俺「恐らく。犯人はもう逃げる気がないみたいだ」


刑事「なぜ?!」


俺「大人になってるから」


刑事「?!!まさか。大人の人がやったと言うのは…子供だった人、つまり過去を知る人なのか」

俺「そうなるな…」

何を考え何をしたいのか俺にはわからない
それでも

少しずつ俺のそばに謎は近づいてくれるさ
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