あなたに出会えた奇跡
「悠真ひっでー。あ、栞ちゃん、俺は飯田 圭(イイダ ケイ)。よろしくね。女子同様にタメ口でいいよ。で、こっちがー」


「御坂 泰雅(ミサカ タイガ)だ」


圭さんはすごく人懐っこそうだ。


反対に、泰雅さんは自己紹介が名前だけって言う簡潔ぶり。


この5人、全然タイプが違うのに気があうのかな?


「泰雅それだけー?なんか言うことないの?」


「特にない」


「相変わらずだなー。あ、そうだ栞ちゃん」


「はい?」


圭さんが私の方を見て言う。


「俺ね、美桜と付き合ってるの。ちなみに泰雅と莉央さんも付き合ってるんだよー」


「え、そうなんですか?」


「うん。そーだよ!私と圭ちゃんはコイビトだよ!」


美桜ちゃんは圭さんに後ろから抱きついてそう言った。


「そうよ。なんで圭が言うかはわからないけど、私と泰雅も付き合ってるわ」


「本当になんで圭が言うんだか」


「えー、だって俺が言わなきゃ2人とも言わないでしょ?」


圭さんがそう言うと、泰雅さんと莉央ちゃんはそっぽを向いた。


どうやら本当に言わない気だったらしい。


「ほら。だって不公平じゃない?栞ちゃんは最初に悠真の彼女だって言ったんだから」


「……それもそうね」


「圭に諭されたことにムカつくが一理あるな」


「本当に泰雅は俺の扱い雑だよね!!」


圭さんはいつもこの4人にいじられてるみたいだ。


面白くて、楽しいな。
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