ツンデレラ
その緋色のベルベットに包まれた宝石箱をツンデレラに見せながら王子様は言いました。
「さあ、これを受け取ってその指にはめてほしい。婚約の証に」
王子様はツンデレラに見えやすいように向けて宝石箱を開けました。その中にあったのは……
「私の落としたガラスのメリケンサックじゃねーか!」
「君のパンチの感触が忘れられないんだ」
そう。王子様は先の対戦でドSからドMへ性癖が振れてしまったのです。まったく大した変態でした。
しかし変態であっても腐っても王子様。彼と婚約するという事は将来の王妃にツンデレラがなるという事です。究極の玉の輿です。もう働く必要はなくなります。
それに初めてよく王子様の顔を見れば、ツンデレラ好みのイケメンなのでした。
その事に気付いたツンデレラは急に顔を赤らめながらイソイソとガラスのメリケンサックを手に取り、ゆっくりと自らの指にはめました。
王子様の顔が喜びに溢れました。
ツンデレラは赤面したままソッポを向いて早口で言い放ちます。
「勘違いしないでよね!アンタの事を好きになったワケじゃないんだからね!働かないで生きる為よ!」
「さあツンデレラ。そのガラスのメリケンサックをはめた拳で私を殴ってくれ」
「調子にのんな変態」
ツンデレラは容赦なく王子様の顔面を殴りました。
「そう、これ!」
王子様は鼻血をたらしながら幸せそうでした。
こうして二人はやがて結婚し、仲良く喧嘩しながらいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
ーおしまいー
「さあ、これを受け取ってその指にはめてほしい。婚約の証に」
王子様はツンデレラに見えやすいように向けて宝石箱を開けました。その中にあったのは……
「私の落としたガラスのメリケンサックじゃねーか!」
「君のパンチの感触が忘れられないんだ」
そう。王子様は先の対戦でドSからドMへ性癖が振れてしまったのです。まったく大した変態でした。
しかし変態であっても腐っても王子様。彼と婚約するという事は将来の王妃にツンデレラがなるという事です。究極の玉の輿です。もう働く必要はなくなります。
それに初めてよく王子様の顔を見れば、ツンデレラ好みのイケメンなのでした。
その事に気付いたツンデレラは急に顔を赤らめながらイソイソとガラスのメリケンサックを手に取り、ゆっくりと自らの指にはめました。
王子様の顔が喜びに溢れました。
ツンデレラは赤面したままソッポを向いて早口で言い放ちます。
「勘違いしないでよね!アンタの事を好きになったワケじゃないんだからね!働かないで生きる為よ!」
「さあツンデレラ。そのガラスのメリケンサックをはめた拳で私を殴ってくれ」
「調子にのんな変態」
ツンデレラは容赦なく王子様の顔面を殴りました。
「そう、これ!」
王子様は鼻血をたらしながら幸せそうでした。
こうして二人はやがて結婚し、仲良く喧嘩しながらいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
ーおしまいー