天使とかくれんぼ
プロローグ
昨日のことのように思い出せる。
君との出会いはきっと偶然で、
でも、運命だと思いたい。
あの日あの時、きっと俺は世界で一番正しい選択をしたに違いない。
君と出会えた。
それだけで俺は生きていけると思う
孤独はもう終わりだ。
大嫌いな本物の俺と、大好きな偽物の俺が、声をあわせてこう言う。
「もう1人になりたくない」
君と出会えて、俺は初めて俺になれた気がする。