教えて
温かい風とともに香ってきた
甘い香り。
香水の匂いか、、、なにかかな?
そう思ってふりむくと
なんだか、まだ着慣れてないスーツに
身を包んだ甘いマスクの男の人がたっていた。
その近くには桜の木。
あ、この匂いかぁ。
で、、、この人
先生…なのかな??
にしては若すぎない??
など、心の中で自問自答していると
その人が不思議そうな顔をしてから
そういえば
とでも言いたげな表情に変わり
「入学式遅刻しますよ??」
その人がポツリとこぼした
我に帰り
時計を見ると…
やばい。急がなきゃ。。。
「あ!もうこんな時間だ!!!!
有り難うございます!」
そう言ってそさくさと
その場所に背を向けた。
ーーーそれが、私と彼との初めての出会いだった。