FROGS

2章 活動までの道のり

その後着々と楽器を買い揃えていき残すところあと二人になった。
 1人はドラマーもう1人は二人目のギターだった。
 
 
 しかし、この2人には問題があった。
 単純でいてかつ大きな問題だった
 ただただやる気が無い、それだけの事だが複数人のチームとしてやっていくバンドとしてはとても大きな問題だった。
 ギターの方は、
 「来月はギター買うわ!」
 と口ばかり
 一方ドラムの方は、
 「部屋狭くて置く所がない
 ついでに家族おるから練習できひん!」
 仕方のない理由に聞こえるが
 彼の場合ただやる気がない故に出る言い訳に過ぎなかった。
 
 しかしそんな2人に変化が起き始める
 ギターの方がアルバイトを始め初任給でギターを買ったそこから少しずつ練習をしている
 ドラムの方は買ってはいないものの高校を休み日中の空いた時間にアルバイトをしドラムを買うお金を着々と貯めていっている。
 今まで全くやる気を見せなかった2人にようやくなにか気持ちの変化が起きてきた恐らく私たちを待たせてしまうという罪悪感の中の意識だろうしかし楽器をそれえていった所でまた別の問題が発生してしまう、世の中でもバンドをするに当たって多くの人が悩むことであるそれは、練習をする場所であった
 普通個人で練習をする場合は自宅での練習が可能だが、多人数や大きな楽器を使うバンドでは自宅を練習場所に使うことなど不可能なのである
 そのため普通はライブハウスなどでの契約、レンタルの他貸しスタジオ等での練習が主流になっているしかし、それらの施設があるのはほとんどが都会
何せ私たちが住んでいるのは大阪の中でも特に田舎の方なのでそんな者があるわけが無い
 しかし、そんな中一つだけ練習できそうな場所を一つ見つけた
 それは、私たちが住んでいるの市の市役所の横にある多目的ホールの一つだったようやく見つけたそれを私たちは練習場所に決めることにした
 しかし更にここで新たな問題が発生するのであった
 誰もバンドでの練習の仕方が分からないのである各個人自分の好きな曲を勝手に勝手に練習し勝手に演奏してきた、だがこれからはそうもいかなくなり全員で同じ曲を作っていかなければならない
 しかしその方法が全くわからないのだ
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop