透き通る季節の中で
 考えても考えても、答えは出ない。

 いくら考えても、答えは見つからない。

 自分で決めなければいけないことはわかっているけど、一人で悩んでいても仕方がないと思い、美咲と友紀とまっちゃんに相談してみた。



 友紀とまっちゃんは、春子さんの意見に賛成。

 美咲は、何も言わなかった。



 それでも決められない。

 決められない。決められない。

 私は今でも亮太が好きだから。




 ただただ時間だけが過ぎていく。

 決められないまま、時は流れていく。



 苦しい。苦しい。苦しい。ただただ苦しい。

 考えれば考えるほど、苦しくなってくる。



 春子さんは、私を苦しませるために言ったんじゃない。

 私の将来を心配してくれている。

 その優しさは、十分に理解している。



 好きな人なんて、そう簡単にはできない。



 私は亮太が好きなんだから、このままでいいじゃないか。という自分。

 新たな道に進むために、他の人を好きなる。という自分。

 自分の中に、二人の自分がいる。

 どちらの自分も自分。
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