透き通る季節の中で
学習塾に通うようになってからは、学校と家と塾を往復するだけの日々が続いた。
私は今日も机に向かって勉強に励む。
「勉強ばかりしてないで、たまには絵でも描いてみたらどう?」
千春が強い口調で私に言ってきた。私はちょっとムッとした。
「今は絵を描くことよりも勉強なのよ。千春も少しは勉強したらどうなの?」
「勉強なんて、学校の授業だけで十分だよ。じゃあ、あたしが絵を描くね」
この日の千春は珍しく絵を描き始めた。
赤色、ピンク色、オレンジ色、黄色、いろんな色の色鉛筆を使って、とてもカラフルな夕焼け空の絵を描いている。
私はひたすら勉強に打ち込んでいる間に、絵はほとんど描かなくなってしまい、空を眺める時間も減っていた。
久しぶりに窓から外を眺めてみたら、遠くの空が真っ赤に染まっていた。
美しいとは思う。でも、夕焼け空の絵を描こうとは思わない。
私は今日も机に向かって勉強に励む。
「勉強ばかりしてないで、たまには絵でも描いてみたらどう?」
千春が強い口調で私に言ってきた。私はちょっとムッとした。
「今は絵を描くことよりも勉強なのよ。千春も少しは勉強したらどうなの?」
「勉強なんて、学校の授業だけで十分だよ。じゃあ、あたしが絵を描くね」
この日の千春は珍しく絵を描き始めた。
赤色、ピンク色、オレンジ色、黄色、いろんな色の色鉛筆を使って、とてもカラフルな夕焼け空の絵を描いている。
私はひたすら勉強に打ち込んでいる間に、絵はほとんど描かなくなってしまい、空を眺める時間も減っていた。
久しぶりに窓から外を眺めてみたら、遠くの空が真っ赤に染まっていた。
美しいとは思う。でも、夕焼け空の絵を描こうとは思わない。