透き通る季節の中で
嬉しいことが続くときは続く。
七回目の練習会のとき、まっちゃんから嬉しい報告を受けた。
お母さんの紹介で知り合った男性と交際を始めたという。
職業は、普通の会社員。まっちゃんのように、高卒で働いていて、釣りを趣味にしているという。
まっちゃんがとっても嬉しそうに、彼の写メを見せてくれた。
誠実そうで優しそうな人。まっちゃんにお似合いの人だと思う。
市民マラソン大会のとき、彼を連れてきてくれるという。
いいな♪ いいな♪ 羨ましいな♪ いいな♪ いいな♪ 彼氏が出来て羨ましいな♪
友紀がノリノリで歌い始めた。
まっちゃんは、照れくさそうにしている。
「何、その歌」
すかさず美咲がツッコミを入れた。
「彼氏が出来て羨ましいな♪ の歌よ」
「そのままじゃん」
「二番もあるから、聴いてくれる?」
「聴かなくても歌うんでしょ」
「歌うわよ」
ハピパピハッピー♪ ハピハピハッピー♪ 素敵な王子様と出会えたまっちゃんの人生はバラ色よ♪ ハピパピハッピー♪ ハピハピハッピー♪ 私もハピハピハッピーになりたいわ♪
「一番の歌詞とぜんぜん違うじゃん」
「三番まであるから、聴いてくれる?」
「お馬鹿な友紀はほっといて、ファミレスに行きましょう」
「おやおや美咲ちゃん。私を置いていったら、置いてけぼりババアに、太ももを食べられちゃうわよ」
美咲は友紀を無視して、ファミレスに向かって歩き始めた。
まっちゃんは、顔を真っ赤にしている。
美咲はどうして彼氏を作らないのか。相変わらず、モテるというのに。
私が誰かと付き合うまで、誰とも付き合わないようにしているのか。
美咲に直接聞いてみないとわからないけど、もし、そうだとしたら……
彼氏が出来たら、毎日が楽しくなると思う。
今以上に頑張れると思う。
でも、私はまだ……
今年の秋で、三年。
三年という歳月は、長いのか……短いのか……
七回目の練習会のとき、まっちゃんから嬉しい報告を受けた。
お母さんの紹介で知り合った男性と交際を始めたという。
職業は、普通の会社員。まっちゃんのように、高卒で働いていて、釣りを趣味にしているという。
まっちゃんがとっても嬉しそうに、彼の写メを見せてくれた。
誠実そうで優しそうな人。まっちゃんにお似合いの人だと思う。
市民マラソン大会のとき、彼を連れてきてくれるという。
いいな♪ いいな♪ 羨ましいな♪ いいな♪ いいな♪ 彼氏が出来て羨ましいな♪
友紀がノリノリで歌い始めた。
まっちゃんは、照れくさそうにしている。
「何、その歌」
すかさず美咲がツッコミを入れた。
「彼氏が出来て羨ましいな♪ の歌よ」
「そのままじゃん」
「二番もあるから、聴いてくれる?」
「聴かなくても歌うんでしょ」
「歌うわよ」
ハピパピハッピー♪ ハピハピハッピー♪ 素敵な王子様と出会えたまっちゃんの人生はバラ色よ♪ ハピパピハッピー♪ ハピハピハッピー♪ 私もハピハピハッピーになりたいわ♪
「一番の歌詞とぜんぜん違うじゃん」
「三番まであるから、聴いてくれる?」
「お馬鹿な友紀はほっといて、ファミレスに行きましょう」
「おやおや美咲ちゃん。私を置いていったら、置いてけぼりババアに、太ももを食べられちゃうわよ」
美咲は友紀を無視して、ファミレスに向かって歩き始めた。
まっちゃんは、顔を真っ赤にしている。
美咲はどうして彼氏を作らないのか。相変わらず、モテるというのに。
私が誰かと付き合うまで、誰とも付き合わないようにしているのか。
美咲に直接聞いてみないとわからないけど、もし、そうだとしたら……
彼氏が出来たら、毎日が楽しくなると思う。
今以上に頑張れると思う。
でも、私はまだ……
今年の秋で、三年。
三年という歳月は、長いのか……短いのか……