透き通る季節の中で
「佐藤さんは、ビールの他に、好きなお酒はあるんですか?」
もう一杯、飲もうかと考えていたところ、安藤さんが私に質問してきた。
「私は、ワインが好きです。あと、たまに日本酒を嗜みます」
やっと落ち着いて答えることができた。
「ワインと日本酒も飲むんですね。どんなときに飲むお酒がいちばん美味しいですか?」
「思いっきり走った後に飲むお酒がいちばん美味しいです」
「ということは、マラソンか何かやっているんですか?」
「はい。昔から走ることが好きでして、市民ランナーとして、フルマラソンをしています」
「フルマラソンですか。すごいね。どのくらいのタイムで完走できるんですか?」
「自己ベストは、三時間十一分です。友紀は、二時間台のタイムで完走していますよ」
「そうなんですか。友紀さんも速いんですね」
「はい。安藤さんは、何かスポーツはやっていないんですか?」
「今はやっていないんですが、オートバイに乗っています」
「オートバイですか。どんなオートバイに乗っているんですか?」
「CBRという、400ccのバイクなんですが」
「オートバイには詳しくなくて……すみません……」
「最近は、若者のバイク離れが進んでいるようでして、知らない人が多いんですよ」
「そうなんですか。安藤さんは、オートバイがお好きなんですね」
「はい。休みの日に、ツーリングに行っています」
「どんなところに行っているんですか?」
「海岸線を走ったり、山道を走ったりしています。走り屋ではありませんよ」
安藤さんは、にこっと微笑んだ。
無口な人かと思っていたけど、そうではなさそう。
なんだかとても話しやすい。
もう一杯、飲もうかと考えていたところ、安藤さんが私に質問してきた。
「私は、ワインが好きです。あと、たまに日本酒を嗜みます」
やっと落ち着いて答えることができた。
「ワインと日本酒も飲むんですね。どんなときに飲むお酒がいちばん美味しいですか?」
「思いっきり走った後に飲むお酒がいちばん美味しいです」
「ということは、マラソンか何かやっているんですか?」
「はい。昔から走ることが好きでして、市民ランナーとして、フルマラソンをしています」
「フルマラソンですか。すごいね。どのくらいのタイムで完走できるんですか?」
「自己ベストは、三時間十一分です。友紀は、二時間台のタイムで完走していますよ」
「そうなんですか。友紀さんも速いんですね」
「はい。安藤さんは、何かスポーツはやっていないんですか?」
「今はやっていないんですが、オートバイに乗っています」
「オートバイですか。どんなオートバイに乗っているんですか?」
「CBRという、400ccのバイクなんですが」
「オートバイには詳しくなくて……すみません……」
「最近は、若者のバイク離れが進んでいるようでして、知らない人が多いんですよ」
「そうなんですか。安藤さんは、オートバイがお好きなんですね」
「はい。休みの日に、ツーリングに行っています」
「どんなところに行っているんですか?」
「海岸線を走ったり、山道を走ったりしています。走り屋ではありませんよ」
安藤さんは、にこっと微笑んだ。
無口な人かと思っていたけど、そうではなさそう。
なんだかとても話しやすい。