透き通る季節の中で
「やったじゃん! 咲樹が三位だよ!」
「よく頑張ったわね! おめでとう!」

 先にゴールしていた美咲と友紀は、全く疲れていない様子でけろっとしている。
 私は疲れ果ててしまい、しばらくの間、立ち上がることができなかった。

 頑張って走り続けたことで、三位に入ることが出来た。
 最後の数百メートルは、無心で走れたような気がした。
 なんとも言えない爽快感。
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