天満堂へようこそ
「まず、あの犬ムーンは話す。
といっても普通の人間には聞こえん。
お前もこれを飲めば聞こえる。
飲むか?」

「飲みます」
と一気にシロップ上の液体を喉に流し込む。

「これでもう逃げれんぞ?」

「え?」

「お前が何処に居るのかもしっかり私に分かるようになったからな。
ここには人外の者も来る。
表向きはただの薬屋だから裏家業になるが。
私が人ではないことは知っているだろう?」

「わかってきました」

「ならば、今日からは下僕だ。主に店番。
口外禁止。当たり前だがわかるな?」

「わかります」

「じゃぁ、早速仕事だ。」

「はい!」

「ムーと遊んでろ」

「え?」

「給料は出んが、生活が出きるようにはしてやるから心配するな」

「犬と遊ぶって...」

「ムーはお前の相棒みたいなものと思えば良い。」
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