天満堂へようこそ
「ムー」

「はい?」

「今から新しい家に行くぞ」

「明日じゃないの?」

「何かゾワゾワするんだよ。
あのバカどもが来たらうるさいからな」

ムーの小さなダンボールを持ち転移する。

あちらの家はもう店の商品だけだから大丈夫だろう。
引越しのために鍵も渡してあるから何とかなる。

新しい家に着いてすぐに、ムーの出入りを確認するのに、自分も各部屋を移動しながら見ていると、無駄にはしゃぎ回っている。

「部屋に戻ってこい。
どこに何があるかわかったか?」

「奏太くんのお部屋までいけたけど、窓するって。 するりんだよ?」

「そのようにした。
これからお前が奏太を起こしにいけ。
起きなかったらまずは、顔舐めまくってヨダレまみれにしてやれ」

「やったー」

したかったのかコイツ…
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