天満堂へようこそ
洞窟へ
正月まで、6割ユーリ、2割結月、1割づつ俺とムーもファンでごった返し、
売り上げも上々だった。

「おつかれさん。三が日も終わったことだし、一旦三日間程休みにしようと思う。」

「あ、はい。」

「でだ。私はユーリと幻界に行くが、お前はいけん。
ムーもつれていくが、事務所にも誰もいれないようにしてくれ」

「わかりました。
じゃぁ、明日にでも店に張り紙しとかないと。」

「そうしてくれ。連絡事項は以上。
で、これ給料とお年玉な」

「ありがとうございます。
じゃぁ、俺残りの休みはてきとーに過ごしますんで」

「出掛けるときだけは気を付けろよ」

「臭い...ですか?」

「それもある。ムーはいないが泣くなよ?」

「泣きませんて」

そう言って次の日の朝にはもう誰もいなくなっていた。
< 165 / 194 >

この作品をシェア

pagetop