天満堂へようこそ
「お使いですか?」
「ちょっと待っててくださいね」と真ん中を避け机で何か書いている。それを背中のリュックに入れられ、人間界にもどって奏太に渡すように言われた。
「彼に渡せばわかるでしょう。行けばいいところも書いておきましたので。戻る頃にはまだ人間界では二日も経っていないでしょうから」
「ユーリさんは?」
「たまには人間界に使いを出しますし、私も行けるときには行くようにしますので」
「うん。わかった......」
行きにだっこしてくれたおじさんに連れられ人間界への入り口まで来たはいいが、一人で行き来したことがない。
門の近くに居たおじいさんが手招きしたので近づく。
「儂が連れてってあげよう。家の近くのゲートまででわかるかな?」
「駅の?」
「そうじゃよ」
「うん帰れるよ......僕はもうこっちにはこれないの?」
「ユーリ様が一緒であれば来れますよ。儂はゲートの番人をしてるから覚えておいておくれ」
「はい......」
兵隊のおじさんに別れを告げ、おじいさんに抱かれてついた先は駅の自転車置き場。その時にはもうおじいさんはいなかった。
「ちょっと待っててくださいね」と真ん中を避け机で何か書いている。それを背中のリュックに入れられ、人間界にもどって奏太に渡すように言われた。
「彼に渡せばわかるでしょう。行けばいいところも書いておきましたので。戻る頃にはまだ人間界では二日も経っていないでしょうから」
「ユーリさんは?」
「たまには人間界に使いを出しますし、私も行けるときには行くようにしますので」
「うん。わかった......」
行きにだっこしてくれたおじさんに連れられ人間界への入り口まで来たはいいが、一人で行き来したことがない。
門の近くに居たおじいさんが手招きしたので近づく。
「儂が連れてってあげよう。家の近くのゲートまででわかるかな?」
「駅の?」
「そうじゃよ」
「うん帰れるよ......僕はもうこっちにはこれないの?」
「ユーリ様が一緒であれば来れますよ。儂はゲートの番人をしてるから覚えておいておくれ」
「はい......」
兵隊のおじさんに別れを告げ、おじいさんに抱かれてついた先は駅の自転車置き場。その時にはもうおじいさんはいなかった。