天満堂へようこそ
魔界と言っても普通に農作物も育てるし、
溶岩でない川では魚もとれる。
ただし、人間界の魚とは似ても似つかないが。
魚だけはまともな味がする。
肉は大体、魔獣。
人間界で言えば豚や牛に当たるのだが、魚同様見た目が複雑なので食べる気がしない。

挨拶が終わり、それぞれ好きな酒と料理をもち会話をしている。
これも、人間界の受け売りなのだろうか?
昔王は人間界に暫く居たそうだからそうなのかもしれない。

「ムー、お前はこれを食べておけ」とドッグフードを出す。

「姫は食べても平気なのですか?」

「私は平気だ。
魔界の血も混じってるからな。
ただ...
食材が気に食わん。
適当につまむだけだ」

トレイを持った女からワインを取り口に含む。
言った通りいい酒は用意したようだが、周りとは色も臭いも違う。
私専属なのだろう。
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