天満堂へようこそ
「じゃぁ、あの場所から動く気はないんだな」

「今のところは。
まぁ、手狭になったら考えんこともないがな。

で、この宴はいつまで続くんだ?」

「魔界でも一応朝は来る。
暗さは変わらんが。
三日三晩は続くだろう」

「そうか。
では残りの食事をいただこうか」

「俺はまだ回らないといけないとこがある。
ゆっくりしてくれ」そう言って人混みのなかに消えていくのを確認し、
ムーをつれて席をたつ。

部屋に向かう途中誰にも会わず、着替え荷物を整理する。

「帰るのですか?」

「あぁ、家にな」

窓から抜け出し、ゲートも魔方陣も開かずに森の離れでそのまま姿を消す。
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