天満堂へようこそ

「ここは?」

「幻想界。
幻界と呼ばれている。
ここが本来の私の家があるところだ」

「へぇー。

あ、ちょうちょが飛んでますよ?」

「あれは妖精だ。
羽のはえた小さい人ってところだ」

「花もすごいです」

「長くは滞在しない。材料集めとちょっと家に顔を出しに行くだけだ」

「僕もですか?」

「もちろんだ。

今から家に向かいながら材料を集めていく。
魔界とは違いここには危険なことはないからゆっくりするといい」

歩きながら幻草・幻石・幻とかげなど収集していく。
袋一杯集める頃には城の前についていた。

「ここだ」

門の前には門番がいて、顔を見るなり敬礼をし門を開けてくれる。
礼など言わずに当たり前のように中にはいる。
そのまま王座の間まで行き、扉を開け勝手に入っていく。
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