天満堂へようこそ
「条件?」

「ここのルールでな、薬を使ったら記憶を消させてもらう。
もちろんここでの記憶だ。
他の記憶は消えない。
代金は10万でいい。
後、薬の使い方があるから私も病院に行く。
勿論、最後の話は二人でするといい」

どうだ?と聞く。

かなり考え込んでいたが、小さな声でお願いしますといった。

書類にいくつか記入してもらい、無臭のオイルを渡す。

「これをばぁさんの体の何処かに塗れ。
痛みが引く」

「はい」

「ばぁさんとのお別れは状況から見て明日だ。
いいか?」

「.......はぃ」

「じゃぁ、朝にここに来い。
それまでに準備しておく。
それと、ここの事を話されると困る。
お前を一人にするわけにはいかんのでな、見えはせんが監視をつけさせてもらう」

「わかりました。
ありがとうございます。

明日来ます」

そう言って肩を落とし店を出ていく。
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