天満堂へようこそ
最近vampireからの薬の依頼が少ないと思ったら、
良い薬師ができたのかもしれない。
まぁその内会うだろう。

「あの、お薬なんですけど。
すぐに出来ますか?」

「今いるのか?」

「私は花の妖精なんですが、近々年頃の妖精のパートナーを決める宴があるんです。
と言っても、お見合いパーティのようなものなんですけど。

でも!やっぱり好きな人と...って思って焦ってしまって...」

「そんなのもあったような気がするな。
殆どこっちにいるから忘れることも多くてな。
ちょっと待っててくれ」

そういい、電話を模した天界・魔界・幻界に通じるようにしてある電話で、
天界に連絡する。

「なにかご用でしたか姫」

「忙しいか?」

「今は特に」

「ちょっと、天界の綿毛がほしくてな。
量があれば助かるんだが」

「ありますよ。
そろそろいる時期かと思い用意はしていたので」

「すぐに届けてくれ」

「今から...ですか?」

「今すぐだ」

「では暫くお待ちくださいね」
< 55 / 194 >

この作品をシェア

pagetop