天満堂へようこそ
電話を切り、すぐに残りの材料が来るので待つようにと告げる。

「姫は、もう幻界にはお戻りにならないのですか?」

「たまに帰っているだろう?
不満か?」

「いえ、みんな姫が帰ってくると楽しそうなので」

「また行くようにする。
で、今回は初回だから150万だ。
使い方は、無味無臭だから好きなやつに飲ませるか、
二人で話ができるのであれば、自分の涙をいれて香水のようにつけて近くにいれば良い。
1番確率が高いのは飲ませることだな」

「はい。
頑張ります!」

話していると店のベルがなったので、店に顔を出す。

「早かったな、リアム」

「あなたがそうさせたのでしょう?
これが綿毛です」と袋を置く。

「こっちで待っててくれないか?
すぐに薬を渡さなければいけないんだ」

「いえ、大丈夫です。
これでも忙しい身なのですよ。
本日のところはこれで...
あぁ、お代は結構です。
姫の顔が見れましたので」

「助かった」

「では」と店を出ていく。
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