天満堂へようこそ
きれいな人?
綺麗な人...。


「あぁ、あれは天界の王子でリアムと言う。
見事な金髪だっただろう。
ちょっと女顔だがれっきとした男だぞ」

「男の人にしては綺麗すぎませんか?」

「天界のものはみんな顔が良いんだよ。
だが、あいつは別格な美しさがある。
ただ...」

「ただ?」

「真面目すぎるのが我慢ならん!」

「ひゃい...」
大きな声を出したからろうか、ぴょこんと跳ねて毛布の上に逃げてしまった。

「逃げんでも良いだろう」

そういって、自分も布団にはいる。
寒い日はムーが乗っかっているだけで暖かいので、
カイロのような扱いになっている。
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