天満堂へようこそ
「姫...噛ませるなど...」

「黙っておれリアム。
おっさんを見てみろ」

「父上。
お怪我は?」

「ないない。
少し驚きはしたが、結月の言い方であまがみ程度だと思ったから」

「ほう、気づいたか」

「はなひていいれふか?」

「離していいぞ。
私が戻るまでしばらく遊んでやれ」

「はぃ」

「どこかへ行くのか?」

「もちろん材料集めに。
ってことで、リアムを借りるが良いか」

「かまわんよ。
ただ、冬と秋の境にはあまり行くことはおすすめできないかな」

「?」

「森の魔女と呼ばれるものがいるのは知っているだろう?」

「噂にだが」

「前まで春と冬の境にいたんだけど、最近移動したらしくて。
何かの研究をしているとかしていないとか、良い話を聞かないのでね」

「わかった。
是非会いに行ってこよう!」

話聞いてた?と言われながらも無視をして、
リアムをつれて退室する。
< 69 / 194 >

この作品をシェア

pagetop