ろ う そ く


武山はクスッと笑った。



「…ごめん。
無理矢理とめて。」



私は何もかも忘れて、武山を追いかけてた。

気づいたら…隣におった。

私は武山を裏切ったのに‥。


「前から変わってないな。」



武山はすくっと立ち上がって、私を抱きしめた。



「…武山…?」



私は夢でも見てる感じやった。


なんで…なんで、裏切られたのに武山はこんなことできるん?



気付くと私の目からは、いっぱい涙があふれてた。



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