ろ う そ く


しばらくして、ホッとして涙が止まった。



「こないだのあの紙、武山が私のポケットに入れたん?」


「うん。」


「あんな大事なん、言ってくれな洗濯するやん。笑」


「ほんまやな。ごめん。」



無理に笑うと、ちょっと虚しくなる。


好きやけど…私はまだ、先輩の彼女やから。



「んじゃ、またメールする。
病室戻るから。」



「おぅ。じいちゃんによけーな事言うなよ!!」


「はいはい。」


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