ろ う そ く


電車から降りて、駅から出ると、そこには小学校の時の男子が何人か居た。


「おっ!!ゆーしやん。
なんでそんなヤツと一緒におるん?」



“そんなヤツ”とは、私のこと。

昔、武山のことを振り回してたとかいう噂が広まって、それからは皆、私の事はどうでもいいような扱い。



「そうやけど?」


「そんなんとおったら、裕史がけがれるし。
浅野が泣くやん。」


「ミチカなんか関係ないから。」



浅野?ミチカ?もしかして彼女?



「こいつきっしょー」て言いながら、男子らはチャリでどっか行った。



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