ろ う そ く


「武山とは、病院で会っただけ。
それ以外は何も。
これで気が済みましたかー?」


「ふざけんなよ!!」



男はあいてた手で私のみぞおちを殴った。


クソッ…


私は怒りをこめて、そいつの顎を殴ってやった。



「おい…やめろって。」


男子の仲間が恐る恐る言った。



やめてられるか!


小学校の時も散々やってきたくせに。


私は続けてそいつのお腹を殴った。



ボクシングも空手も、何も習った事ないのに、勝手に体が動く。


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