ろ う そ く




「…めろ!!…やめろって!!」



遠くの方から武山が飼い犬を抱えて走ってきた。



「おい!!お前らも止めろよ。」


武山がその場に居た男子たちに言う。



あっという間に私たちは、体を羽交い締めにされた。



「お前、女に手ぇ出すなや。」


武山が男に言った。



「お前らどんな関係なん?
マジできもいし。」


「ぁあ?黙れや!!」


私は武山の手をほどこうとする。



だけどなかなか離れない。



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