ろ う そ く
「初めまして。
タメやのに敬語なんかいらんでー。
普通に“神菜”でいいからさ。」
「ほ…ほんま?
じゃあ、うちの事も“絢音”って読んでな。」
「うん!!よろしくな。」
絢音と神菜は気が合うみたいで、入学式が終わった頃にはめちゃくちゃ仲良くなってた。
「なぁ、これから4人でどっか行けへん?」
神菜が提案してきた。
4人っていうのは、私と裕史と絢音と神菜の事。
「どうする?裕史。」
「別に…いいけど。」
「裕史、男1人で大丈夫?」
「大丈夫じゃないかも…」
裕史は人見知りが激しいから、かなり緊張してるみたい。
どうしよう…。