ろ う そ く
私が困ってると、神菜が冷やかすように言ってきた。


「ぁ、お二人さんは二人っきりで熱々デートがいい?
それでもいいねんで?」


それに同調するかのように、絢音も言った。


「うん。うちら二人でどっか行くし。
ゆっくり二人で行っといで?」


この二人、なに意気投合しちゃってんのよ。

今日会ったばっかりやのに。



「裕史、そうしてもらう?」


「うん。」


さっきから裕史は、私から話しかけないと喋らない。



「んじゃ、また明日ー!!」


そう言って絢音と神菜は、仲良く学校を出て行った。


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