ろ う そ く
「懐かしいなぁ。」
さっきの余韻で、押さえきれないくらいの何かが私の内側から込み上げてきた。
私は裕史の肩を持って少し背伸びして、自分の口をそっと裕史の口に近付けた。
でも、ドキドキして、なかなか付ける事ができない。
私の心を読み取ったのか、裕史はそっと私の口に自分の口を付けた。
その瞬間、上がっていた私の顔の温度がさらに熱くなった。
しかもキスはさっきより深い。
2分…3分…?
今までになかったくらい長いキスをした。