ろ う そ く


「したくない。でも…」


中学生ん時、お母さんとお父さんがやっている所を、たまたま見た事がある。

行為をしている姿はまるで野生の獣が餌にありつくようで、あんな風にはなりたくないと思った。

裕史のあんな姿も見たくなかった。


「“でも”どうしたん?」


「裕史がしたい時は、するから。」



“他の人としてほしくないから。”


結局、私の気持ちは独占欲。

「そっか。」



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