ろ う そ く


楽しい時はあっという間に過ぎ、すぐに土曜日がやってきた。



-ブーッ ブーッ-


携帯が机で震える。


着信:佐伯先輩


「もしもし。」



(「用意、できた?」)



「うん。」



(「じゃあ、今から行くから」)



私はもう一度みだしなみをチェックして、リビングで先輩を待つ事にした。



「美輝、デート?」


いつもより凝った服を着ている私に気が付き、お母さんが言う。



「まあ…ね。」



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