天満堂へようこそ -2-
「すまんな、緊急事態だ!」と、居なくなってからの経緯を説明し、ルーカスを幻・天界に連れていく許可をもらった。
もっと怒り狂うと思っていたが、本来はただその姿を見たかっただけで、天界の王も同じだと言う。
ならばこれは秩序を重んじるリアムの個人的な仕業だと思い、魔界からそのまま幻界に飛ぶ。

「すまん、幻界で一日......いや、二日くれ」

「いいが、何をするつもりだ?」

「まず、私の考えが正しいのかどうか、母に事情を聞いてくる。その後は薬の調達だ」

「薬?」

「天界にばれずには入れるのは私ぐらいのものだ、お前が入ったとばれないようにするためにだな......」

「戦争になっても困るしな」

「そうゆうこと。それと、奏太の事なんだが......」

「あぁ、時間の流れの事だろ?」

「確証はないんだが、母はいついなくなったか知ってると思う」

「あいつ絶食とかしてないだろうな」

「しそうだろ?だから困るんだ」
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